病院の看取りではできなかったことが、これほどあったのかと実感しました(古渡孝枝)

ご遺体の処置。


その言葉は決して温かい言葉ではないかもしれません。しかし、それはなくてはならないものであり、そのことが果たすことのできる役割は決して小さなものではありません。


亡くなられた大切な方が、安らかに天国に旅立てるように。お見送りするご遺族にとって、苦しんだその表情ではなく、楽しく、明るく生きたその姿が目の前に蘇るように。


それが私の仕事だと思っています。


曽祖父が大工として柩作りなどをしていたことがこわたりという会社の原点です。そして先代が葬儀社として今の礎を築きました。


葬儀社の家に生まれた私の思い出といえば、父が手作りで花輪を作り、一筆一筆手書きの名札を書いている姿。小さい頃の自分には、良い印象があったかと言えばそれは嘘になります。いつの日からか知らず知らずのうちに、看護師の道を目指したのは自然な流れだったのかもしれません。


気づけば二十四年という看護師という世界に身を置いてきました。
その経験を元に、今はこわたりでラストメイクの仕事をしています。

二十四年という月日の中で、多くの看取りをしてきました。病院では亡くなられた後に、様々な処置をします。その経験も数多くしてきたこともあり、それは今の仕事にも生かせるだろうと思っていました。

しかし、病院と葬儀社。どちらも死に直面する仕事ではあるものの、今の仕事を中心に行うようになってから、見えるものは大きく違うのだと感じたものです。


病院はそれぞれの逝き方があり、看取るまでがその仕事です。しかし葬儀社の仕事は、そこからがスタート。その時点で大きく違いますし、病院の看取りではできなかったことが、これほどあったのかと実感しました。

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